大養協

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2018年度大養協春季大会シンポジウムのお知らせ

日時:2018525日(金)13:00-15:30
会場:お茶の水女子大学 理学部3号館 会議室(207209) 
所在地:東京都文京区大塚2丁目11
アクセス http://www.ocha.ac.jp/help/accessmap.html
  *時間等詳細はこちら【PDFファイル:309KB】
  *参加申し込みは不要です。直接会場にお越しください。
  *参加費:会員1000円、非会員1200円

 

日本語教員養成カリキュラムの現状と課題

-これからの日本語教員養成カリキュラムを考える-

 

【開催趣旨】

  現在の日本語教員養成カリキュラムは平成12年(2000年)に出された「日本語教育のための教員養成について」にもとづいて構築されているが,日本語教育人材の活動分野や役割が多様化しつつある現状を考えた時,カリキュラムを見直す時期に差し掛かっていると言える。本シンポジウムでは,文化審議会国語分科会日本語教育小委員会における議論および20183月に出された「日本語教育人材の養成・研修の在り方について(報告)」をふまえ,学校教員養成課程や大学院との関わりについても視野に入れながら,これからの日本語教員養成カリキュラムについて考えていきたい。同時に,各大学・機関が今後カリキュラムを検討していく際の情報交換の場になれば幸いである。

【発表要旨】

1.「日本語教育人材の養成・研修の在り方について(報告)の概要-平成12年報告から何が変わったのか-」(増田麻美子:文化庁日本語教育専門職)

 大学における日本語教員養成課程等の指針とされている平成12年の「日本語教育のための教員養成について(報告)」で示された教育内容について18年ぶりの改定が行われた。今回の報告で,日本語教師の専門性が明文化されるとともに,日本語教育人材の整理がなされ,その役割や段階,活動分野に応じて求められる資質・能力や,その養成・研修のための教育内容,モデルカリキュラム等が示された。
 今回は,大学における日本語教師養成課程(45単位・26単位)に関連する「必須の教育内容(50)」及び教育実習などを中心に,今回の改定のポイントを御説明させていただきたい。また,日本語教育人材の養成・研修に携わられている先生方から御意見,御質問をいただき,意見交換をさせていただく機会となれば大変有難い。

 

2.「学部における日本語教員養成カリキュラムの現状と課題-広島大学の主専攻プログラムを例として-」(永田良太:広島大学)

  広島大学教育学部日本語教育系コースは1986年に創設され,日本語教員養成を目的とした主専攻のカリキュラムにもとづいて教育が行われているが,近年の日本語教育を取り巻く環境の変化や大学の環境の変化に伴って,カリキュラムを見直すことが喫緊の課題となっている。
 本発表では,現状のカリキュラムを紹介するとともに,20183月に出された「日本語教育人材の養成・研修の在り方について(報告)」に示されている必須の教育内容が現行のカリキュラムにおいてどの程度網羅されているのかを検証する。加えて,学部4年間の学びを見通した時に問題となる「教養」との関わりや学部修了後の大学院のカリキュラムとの関わりについても問題を提起したい。

 

3.「日本語教員養成を初等教育教員養成課程へ改組して-地域のニーズと教員の狙いと学生の意識-」(上田崇仁:愛知教育大学)

 2017年度4月より,1987年の設置以来ゼロ免課程に置かれていた日本語教育コースは,初等教育教員養成課程へ移る改組が実施された。愛知県は,日本語指導が必要な児童生徒が公立学校に最も多く在籍している地域ということもあり,学校現場からは日本語指導のスキルを持った教員の養成を強く望まれていた。
 こういった地域のニーズに対し,大学は改組で応え,教員は「外国人児童生徒支援教育」という科目を教養科目内に設置し,全学必修の科目とした。これまで,選択科目として200人前後が受講していたところだが,約900名が学ぶ科目とし,最低限の予備知識,最低限の指導の手がかりを身につけてもらうことを狙いとした。
 今回の報告では,こういった地域のニーズと大学の反応,教員が何を狙い,入学してきた学生は何を期待していたのかについてお話ししたい。

 

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投稿日: 2018年4月21日 投稿者: カテゴリー: 大会情報

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