大養協

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2021年大養協シンポジウムのご報告

大学日本語教員養成における教育実習の新たな課題

―学習場面の多様化・求められる教師像の変化・コロナ禍に揺れる社会の中で-

2021年6月5日(土)に、「大学日本語教員養成における教育実習の新たな課題」というテーマで、シンポジウムが開催されました。コロナ禍のため、前回に続き、オンラインでの開催でしたが、131人ものご参加がありました。今回は初めてPeatixによる事前のチケット販売という形を取りましたが、皆様が大きく関心を寄せるテーマであったせいか、盛況のうちに終了することができました。ありがとうございました。

平成28年に法務省出入国在留管理庁が策定した「日本語教育機関の告示基準」、平成30年国語分科会まとめ「日本語教育人材の養成・研修の在り方について(報告)」に示されたように、日本語教員養成においては、知識偏重と言われる状況から教育実習も重視したバランスの取れた人材育成への移行が進んでいます。これは、日本語学習者の増加に伴い、学習者の日本在留目的や背景が多様化している状況をふまえ、それらに対応できる日本語教師を育成することの重要性が反映された動きだと考えられます。また、教師には教育現場でも主体的に動ける力や協働できる力、常に向上し続けるための自己点検能力等が求められてきていると解釈することもできるでしょう。

しかし、特に2020年度はコロナ禍のため平常時とは異なる実習形態を強いられ、実習生にとって必要な経験とは何かについて考えた方も多かったのではないかと思われます。そのような中でのシンポジウム開催となりました。

鎌田美千子代表理事から開会の挨拶があり、大養協が設立30周年を迎え、現在コロナ禍ではあるものの、日本語教育や日本語教員養成をめぐる状況が変わりつつある現在、大養協として重要な役割を果たしていきたいという言葉がありました。

シンポジウムは、まず文化庁国語課の増田麻美子氏から、「日本語教師の資格化と教育実習の位置づけ」というテーマで、「公認日本語教師」資格の議論の中でどのように教育実習の位置づけがされているのか、そして現在どのようなことが議論の焦点になっているのかについてのご講演をいただきました。

次に、文教大学の福田倫子氏から、「大学日本語教員養成課程での日本語教育実習の現状と課題」について、実際に海外の大学や留学生別科で行われた教育実習の事例紹介、コロナ禍ではどのように実習を行ったかなどの紹介がありました。

さらに大正大学の中川祐治氏からは、同じく「大学日本語教員養成課程での日本語教育実習の現状と課題」について、前任校での日本語教育実習を立ち上げから実施してきた経験をもとに、近隣の日本語学校や地域の日本語教室での実習の事例や課題について、説明がありました。           

最後に、カイ日本語スクールの山本弘子氏からは、日本語教育実習生を受け入れる日本語学校側からの事例として、具体的にどのような受け入れプログラムを用意しているのか、どのような課題があるのかについて、ご講演いただきました。

まとめとして、シンポジウム参加者からの質問を中心にした議論が行われ、今後の日本語教員養成の在り方や教育実習の展開についての検討がなされました。

最後に阿部新副代表理事が、これからますます大養協の役割を意識しながら、活動していきたいとの言葉で締めくくりました。

当日の写真:上段の左から、福田氏、中川氏、下段の左から増田氏、山本氏

大養協事務局:daiyojimu@gmail.com
大養協HP:https://daiyokyo.com

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投稿日: 2021年6月9日 投稿者: カテゴリー: 大会情報

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