対話の場が育む日本語教師の仕事
―新時代の日本語教員養成課程の中で―
6月5日(日)に、「対話の場が育む日本語教師の仕事―新時代の日本語教員養成課程の中で―」というテーマで、シンポジウムが開催されました。今回もオンラインによる開催でしたが、170人のご参加がありました。
今回のシンポジウムでは、特に日本語教育における「同僚性(=collegiality)」を手がかりに、実際に教師の勉強会・研究会の運営経験をもつ、牛窪隆太氏、有田佳代子氏、瀬尾匡輝氏3名のご登壇者から話題提供を行って頂きました。まず、牛窪氏からは、趣旨説明および「同僚性」の概念についての説明と、日本語学校における授業勉強会の実践事例が紹介されました。また、有田氏からは、現在も新潟県で行なわれている地域での教師を結ぶ交流/勉強会の実践事例について紹介がありました。最後に、瀬尾氏からは、かつてオンラインで実施されていた勉強会についての事例が紹介されました。3氏いずれもがそれぞれの勉強会の運営者としてのご経験から、つながりやネットワーク、同僚性の意義や成果、課題など貴重なお話を伺う機会となりました。後半は、グループディスカッションを行い、①発題に対する質問や感想、②勉強会や研究会に関するご自身の経験、③教師養成や研修にどのように組み込むか、3つのテーマで議論を深めました。閉会後も「延長戦」として30分ほど白熱した議論が続けられ、今回のテーマへの関心の高さを感じることができました。 ご登壇くださった方々、ご参加くださった皆さまに心よりお礼申し上げます。